「不動産投資をしてみたい!」
という気持ちがふくらみはじめたのは
もう10年以上前のことだった。

私は元々、サラリーマンだけで人生が終わると言う展望がどうしても持てず、
就職した職場でもこのままでいいのか思い悩み、
色々な勉強をするようになった。

いろいろな方法を調べてたり、
実際に検討していくうち
私は、「不動産投資」にロックオンされたのだ。

それは、ロバートキヨサキの本を読んで
彼のベンチャービジネスの考えに惹かれたことが一番のきっかけであった。

ちょうど同じころ、親が不動産セミナーに参加したのだが、
大変に興奮して帰ってきて、私に言った。

 「今日、聞いてきた話は大変ためになる話だった。
  かなりキャリアのある不動産コンサルの先生が講師だったが、
  話が分かりやすくて勉強になった!
  施主Pも一回行ってみ!!!」

そう薦められたので、
ちょうど不動産が一番の関心事だったこともあり、
私もそのセミナーに参加することにした。

これが松本さん(仮名)との出会いであった。

彼は、職業は国認定の資格を有する不動産コンサルタントで
全国を回り定期的にいくつもの不動産セミナーを開催していた。
話が面白く、私も何度もセミナーに足を運ぶようになった。


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不動産投資は、しっかりした知識がなければ
失敗してしまうリスキーな投資方法だという人も少なくない。
少なくとも私の妻は、そういう認識だった。
妻の地元は地主が多く、
不動産投資で失敗してきた人を何人も見てきていたからだった。

不動産投資と聞くと
「地主や経営者といった、資産家が行うもの」
というイメージを持つ人も多いと思う。

しかし、松本さんのセミナーでは
実際は 20代の若者やサラリーマン、公務員も
不動産投資を始めているということや
不動産投資の種類だけではなく、
他の投資と比較した時のメリット・デメリットまで
丁寧に説明してくれたため
しっかりした建物を建てれば、
安定した家賃収入が入ることがわかり
私の心は、すっかり不動産投資に傾いてしまったのだ。

セミナーに参加するようになって数年、
家族付き合いするまで距離が近くなって、
私は、すっかり松本さんに信頼を寄せるようになっていた。

それで
「実は、私は、知り合いのデザイナーのデザインで、
賃貸マンションを造りたいと思っているのです。」
と松本さんに話をした。
2016年頃のことだったと思う。

「それは、ええことやな。
よっしゃ、じゃあ本腰入れてやってみるか?
施主P君は、ぼくのセミナーで
既にずいぶん勉強してると思うけど、
賃貸マンションは、
誰をターゲットにした建物かで、
いろいろなことが決まってくる。
賃貸業はレンタル業。
1度の仕入れで、20年30年とやっていかなければいけない。
大手ハウスメーカーなどの、
どこにでもあるような建物を建てても、
数年で価格競争に巻き込まれるだけ。
どのようなマンションを建てるか
しっかり考えていこうな!」

「建てるにあたって、一番最初に土地を用意するよね。
賃貸物件の立地条件も、よく考えないといけない。
将来的に近くにショッピングモール等の開発予定があるかどうか
などにも多少影響されるが
不動産業界は、まだまだアナログな世界。
ターゲットに合った立地条件の土地での、
賃貸集合住宅の入居率は高く、空き室率も少ない。
そういう点からも、土地探しが重要
まずは自分の目で、いろんな土地を見ておいで!」

たしかに私も、
マンションを建てようかと、考えたまではよかったが
土地探し、土地選びが大切なのは知っていて、
どこに建てたらよいか
どこからその情報を得たらいいのかと
そもそも、地主でもない素人が不
動産投資をする不安が半端なかった。

だから
何千人もの前で長年に渡ってセミナーを開催し、
不動産投資のベテランである松本さんに頼れることができた

のはとても心強かった。

よし、いよいよ施主P号の船出だ!

心強い船頭を得て、
私は本格的に不動産投資に着手することになった。


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