これまでの話

家族ぐるみの付き合いであった
不動産コンサルタントの松本の指示に従い
建設会社を
「おまかせ建設会社」にして
融資を「地域センター信用金庫」に頼むことにして
正式に工事契約を締結した。


さあ、マンションの建設契約は終わった。
工事も着工した。
私は、そのとき
別の県でサラリーマンをしていたが
新卒から務めていた会社をやめ、脱サラし、
賃貸マンション経営に専念するため
妻と子供2人、実家のある地域に戻ってきた。


次に私がすることは、
松本コンサルタントと相談しながら
マンションの入居者募集をすることだ。

「おまかせ建設会社」が提示した契約工期は
2019年3月だから、
ちょうど2019年4月入居可能、
新生活が始まる人たちに向けての募集ができる。

私は、当時身重の妻と協力し、
マンションの入居者募集の資料を作成した。

12月頃から
たくさんの不動産仲介会社を訪問して
物件の紹介をした。

どの不動産仲介会社も
「これはよさそうな物件ですね。」
と言ってくれて、感触もよかった。

建物の建設は「おまかせ建設会社」に委託しているので
私は、マンションオーナーとして、入居者を集め、
空き部屋を作らないようにする努力をすることが必要である。

それに、賃貸マンションは、
完成すると多くの人が利用してくれるだけでなく
将来において不動産として社会に流通する可能性もあるので、
その利用者・近隣のみならず、
大きな社会的資産でもあるから、
「こんなマンションが近隣に建築されますよ。」
という周知の徹底もはかりたいと私は思った。

この頃の私は、不動産仲介会社巡りで忙しかったが
楽しかった。

turi-年末の街を歩いていると
「ジングルベル」の音楽が聞こえてくる。

私もつい
「ジングルベール、ジングルベール
鈴が鳴る~
私の心も、鳴っている♪」
と替え歌を口ずさんでしまっていたほどだった。

もらった予定表からしたら工期は遅れていたが、
『来年は、いい年になりそうだ。』
私は少しずつ感じて始めていた不安を押し殺し、
そう信じて行動していた。

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